内観の方法
内観とは
効果
仕方
準備
リンク
 
実施予定
一日内観
書籍
内観体験記
 

内観療法は1週間宿泊して集中的に内観する集中内観と、日常生活に戻ってからの日常内観があります。集中内観は自己を見つめる基礎訓練であり、その応用が日常内観です。

集中内観の方法は次の通りです。

1)時間や場所の条件
基本の技法では午前6時より午後9時まで1日15時間で期間は1週間ですが、当病院では午前6時30分より午後8時30分まで1日14時間としています。入院患者さんの場合は午前8時より午後7時までの1日11時間です。

静かな和室の隅に屏風を立てて、その中に自由な姿勢で座ります。人目につかない場所で気持ちは落ち着き、安らぎがうまれます。この1週間は内観にのみとりくみますから新聞・雑誌・ラジオ・テレビ・筆記用具などは精神集中の邪魔になりますので、持ち込まないようにします。


2)内観の仕方
  屏風の中に自由な姿勢で座ります。そして、どのような目的で内観する人も無理のない限り、母(または母親代わりの人)に対する自分を

    イ.お世話になったこと

    ロ.して返したこと

    ハ.迷惑をかけたこと

の3点について調べます。特に迷惑かけたことに多くの時間をかけます。
調べるのは年代順で、小学校低学年・高学年・中学校時代……というように、年代を3年から5年に区切って、過去から現在まで、あるいは母親が生きていた時までを調べます。
それがすめば、次は父親や兄弟・配偶者や子供・職場の上司や同僚など身近な人に対する自分を同様の観点から調べます。一通り終れば、さらに年代を細かくして母に対する自分を内観します。

1時間30分から2時間おきに、3〜5分間の面接があります。
このような面接が1日に8回程度あります。この形式で1週間続けることになります。