各種学会・研究会報告
各内観学会に参加して…
5/26(金)〜5/28(日)の3日間、東京大学本郷キャンパス伊藤国際学術研究センターで開催された、第45回日本内観学会、第9回国際内観学会、第11回日本内観学会主催内観研修会に参加させていただきました。

日本内観学会では「次世代から見た内観の課題と発展」というテーマでシンポジウムが行われ、次世代に内観を残して行くためには、現在のままの内観療法を継続していくことは難しく、どのような方にも取り組みやすい内観療法を開発していく必要があると同時に、それを行う上で基礎(内観原法)も忘れてはいけないという事が話し合われました。当院の内観療法も正にそのような時期に直面していると感じました。

国際内観学会では中国、アメリカ、ルーマニアの先生方が来日され、それぞれの国で取り組まれている内観療法を紹介されていました。やはり世界でも、国ごとに取り組みやすい工夫をされていて、拡がりを見せているようでした。

内観研修会では「デイケアでの日常内観の実践」ということでアディクショングループではマインドフルネスを用いた日常内観を、精神疾患グループでは内観的認知療法(NBCT)をそれぞれ実施していることなど、三和中央病院デイケアにおける内観プログラムの概要を詳しく説明させていただきました。会場からは対象の頻度、具体的な方法など教えて欲しいとの要望もあり、当院デイケアでの内観療法に多くの方に、興味関心を持っていただきました。他施設、グループでも「つながりの会」「内観セミナー」「e-mail内観」など一般の方を対象にした様々な日常内観の取り組みを学ぶことができ、当院デイケアおプログラムにも取り入れていきたいと思いました。とても収穫のある学会、研修会に参加できたと感じています。